今日は、いつも福祉タクシーをご利用いただいている方のリハビリ会議に参加させていただきました。
会議には、ご本人、ご家族(奥様・娘様)、担当ケアマネジャー、理学療法士さん、福祉用具レンタルの事業所の方も同席されていて、それぞれの立場から日々の様子や課題、希望について情報を共有しました。
福祉タクシーとしてリハビリ会議に参加させていただく機会はそう多くありませんが、
「その人をどう支えていくか」を多職種で語り合う現場に身を置けたことは、とても貴重な経験でした。
■ デイケアでの様子と日常動作の課題
まず話題に上がったのは、デイケアでのリハビリ内容とご本人の様子について。
ご本人はとても前向きにリハビリに取り組んでおられるとのことですが、
日によっては膝に力が入りにくくなることがあり、立ち上がり・移乗に苦労する場面があるというお話でした。
ベッドから車椅子へ、あるいはトイレから立ち上がるといった日常の基本動作において、
ほんの少しの力の違いが、安全性や自立度、そして精神的な安定にも大きく関わってきます。
■ 理学療法士からのアドバイスとスライディングボードの活用
リハビリ担当の理学療法士さんからは、実際の立ち上がりや移乗の動作について、
その場で実演を交えて詳しく解説していただきました。
「膝が踏ん張れないときは、上半身の使い方と足の配置が鍵になります」
「この位置に手を置くだけで、力が逃げにくくなりますよ」
といった、理学療法士ならではの視点からの丁寧な説明。
さらに、スライディングボード(移乗用補助板)を使った方法も提案されました。
これは、ベッドや椅子の間に板を渡し、その上をすべるようにして安全に移動する補助具です。
抱えられて移乗していたときよりも、ご本人の表情が明らかに柔らかくなったのがとても印象的でした。
■ ご本人の“安心した顔”が、すべてを物語っていた
動作がうまくいった瞬間、ご本人がふと笑顔になり、
「これなら楽だね」「怖くなかった」とこぼされたひと言。
その表情が、この会議の価値をすべて物語っていた気がします。
どれだけ介助が正しくても、ご本人が安心できなければ意味がない。
逆に、少しでも「これならできるかも」と思っていただければ、それが回復への大きな力になる――
そんな気づきをいただきました。
■ すぐにAmazonで注文しました
会議の帰り道、「これは自分でも練習しよう」と思い立ち、早速Amazonでスライディングボードを注文しました。
道具を持っていても、使いこなせなければ意味がない。
「使いたいときに、安全に使えるようにしておく」ために、
これから車椅子やベッドとの連携を含め、練習しておこうと思っています。
■ 最後に――多職種連携の中に、自分の役割を見つける
福祉タクシーの仕事は、「ただ運転すること」ではありません。
日常のほんの一瞬に立ち会い、「行きたい」「やってみたい」「できた」を支える立場です。
今日のように、専門職の方々と一緒にご本人の生活を支える会議に参加できたことで、
「自分ができること」「もっと学びたいこと」が明確になりました。
これからも、学びながら、備えながら、
“移動を通じて生活を支える存在”であり続けたいと思います。
📌学びと対応の記録
・リハビリ会議への参加(本人・家族・専門職との連携)
・移乗支援におけるスライディングボードの活用方法
・Amazonで道具購入、技術習得に向けて準備中
▶ ご家族・ケアマネ・リハ職との連携も可能です。
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